新型コロナウィルス感染症COVID-19とアルゼンチン ラエ、世界に向けてアルゼンチン

パンデミックは不平等を浮き彫りにした

ブエノスアイレス市に位置する貧民街の1つ、推定7万人以上の住民がひしめく31番地区「カルロス・ムヒーカ神父」で、社会及び経済的格差による新型コロナウィルス感染症拡大の予防における違いがかっきりと出ました。

予防策が最優先事項となるのは快適に日常生活を送るのに不便がない人たち、そして貧民街と言われる、上下水設備が不完全で、3メートルx3メートルの部屋に最高で11人の人々が住む、非正規雇用の労働者が大半とされる、全ての生活側面が脆弱な地区では予防策は後手に回り、新型コロナウィルスのパンデミックは容赦なく襲いかかってきました。

31番地区は新型コロナウィルス感染症の患者数の指数関数的な増加により可視化されました。同地区の住民、 清掃者、メンテナンス担当、とび職、路上販売者の姿は毎日目に入るのに。

 

 

 

このことについて アルゼンチンの最初のコミュニティチャンネル、31番地区に拠点を置くウルバーナTVのダイレクター、ミルシーアデス・ペーニャさんにお話を伺いました。ブエノスアイレス市内には20の貧民街があり、31番地区はその中でも最も大きく、市内の新型コロナウィルス感染症患者の10人に4人が貧民街の住民となっています。
ミルシーアデス・ペーニャさんの肉声でお聴き下さい:

「この貧民街は4年間に渡った前政権の社会的弱者を徹底に痛めるネオリベラル政策により、衛生、食糧、住居や教育の問題は急激に重症化したのち、パンデミックに襲われた。
全世界で感染は進んでいる。致死率も高い。貧民街に新型コロナが侵入した場合、大変なことになるのは分かっていた。予告されていた死が実際に起こってしまった。」

 

日本語訳・ナレーション: 植田敬子

インタビュー・制作: ラウレアーナ・ルビネッティ
ウェブサイト:フリアン・コルテス
総編集:シルバーナ・アベジャネーダ

31番地区リポートと上空写真 (2017)
https://www.youtube.com/watch?v=sgm8GMDFzBI

ウルバーナ TVのリンク
https://www.youtube.com/channel/UCTnbbQUGmWEKeCq9wWoyN0g