短波放送とDX ラエ、世界に向けてアルゼンチン

DX情報番組 2021年3月第3週番組

アルゼンチンのニュースです

現在のアルゼンチンの北西部のカルチャキーエス村とチリの北部に住んでいた、カカン語を話していた、インカ族がディアギータ族と呼んでいた先住民族は1480年代、トゥパック・ユパンキ率いるインカ帝国の攻撃・侵略を受け、インカ帝国の傘下に組み込まれ、Collasuyoという地方組織を構成します。

現在のアルゼンチン北西部のサルタ州のカルチャキーエス地域、ネバード・デ・カチ山の麓の人口3000人のカチ村は有名な観光スポットで、“アンブロシオ・カシミロ”ディアギータ・カルチャキーラジオが開局されました。周波数89,3Mhzで、サルタ州の先住民族連合の1員です。

 

 

ラジオ開局は先住民族居住区や自然遺産の保護、先住民族の文化資産をまもり、コミュニティーの権利を擁護する意味を持っています。

また資金調達のため、寄付やチャリティー活動が行われました。日の出の方向を見る顔面をイメージしている建物となっています。

ディアギータ族や末裔の人々の声を届けるため、ラジオは放送を行っています。

ラジオの名前、アンブロシオ・カシミロという人物についてお伝えします。

1981年の10月6日、Hilda Beatriz CastilloとTeófilo Casimiroの息子としてディアギータ地区で生まれます。ディアギータ文化をその身で感じ、吸収し、先住民族の権利を守るため立ち上がりました。末裔として、プライドを持ち、自信をもって生きるという精神は今日まで継承され、2011年5月10日記念像が建立されます。

米国のニュースです

ボイス・オフ・アメリカのリスナーにとっては良いニュースがあります。本年末にはボイス・オフ・アメリカ博物館本棟にマルチ機能会議室が完了し、身体障害者のアクセスが簡単になるようリニューアルされました。

ボイス・オフ・アメリカは第2次世界戦争で放送を行い、解体された1944年までニュースを届けて来ました。絶頂期には、2万ワットの送信機6台とアフリカ、ヨーロッパと南米にむけて24基のアンテナで放送していました。

シンシナッティやウエストチェスターだけにとっての歴史的重要財だけではなく、全国レベルで重要視されるべきである文化財だとウェストチェスターの市役所が広報で発表しています。2014年からこれまで約35万ドルが建物のリニューアル工事や展示会開催のために費やされてきました。

照光器具もLEDライトに変えられ、音響器具やビデオ装置も最新のものに替えられました。舞台装置も新たにされ、飲食ゾーンもできました。また展示会などが行われない時期には個人用途でサロンは貸し出されます。1942年当時テイラーズビル・ロードから本棟が眺められるように最終的にはなります。

ボイス・オフ・アメリカ博物館はコロナ禍で数ヶ月間閉館となっていましたが、4月17日より、午後1時から4時まで開館となります。ボランティアの数が今よりも多くなると開館時間帯の延長も可能になりま

す。

スペインのニュースです

歴史家ホセ・エミリオ・ペレス・マルティーネス著の書籍“ラジオと女性(1960ー1975)”が刊行されます。

1960年から1975年までのスペインのラジオ状況とその中で女性が果たした役割について描かれた書籍です。

テレビとラジオが共存し始めた時期で、特にスペイン国営ラジオ放送局に焦点が当てられました。

ラジオで働く女性やラジオリスナーとしての女性について書かれています。

フランスのニュースです

国際フランス放送はラテンアメリカ圏とカリブ海諸国の30歳以下のジャーナリズム学科を専攻している若者を対象にした“スペイン語リポート賞”を開催します。6月11日に“パリーアメリカ”番組で受賞者が発表されます。

3月11日から5月21日まで、それぞれの大学に、国際フランス放送のEメールpremio.reportaje@rfi.frまで候補者を挙げ、考えているリポートについて送るよう、呼びかけられています。

国際フランス放送のジャーナリストが審査員となり、最優秀者に賞が贈られます。

賞は国際フランス放送スペイン語部門での4週間のインターンシップ、生活費すべて込みで、練っていたリポートの実現となります。