RAEラエ、世界に向けてアルゼンチン

大統領候補者テレビ討論会が行われました

11月19日の大統領決定投票へ向けて、現経済大臣のセルヒオマッサ与党候補と経済学者のハビエル・ミレイ野党候補がテレビ討論会で対決しました。採択されていた経済、保安、国際関係、人権、教育などのテーマについて両候補はスピーチしました。
このテレビ討論会は生中継で放送され、討論会の後、メディアや解説者の多くがマッサ与党候補に軍配を上げました。
自由経済を支持するミレイ候補は中央銀行を廃止し、現通貨のペソを米ドルに取り替えると発言しました。
故マーガレット・サッチャー元英国首相を尊敬していると語り物議を醸しました。
またパンデミック下、現政権が採った国民を閉じ込めるといった政策は人類虐殺の罪に値すると批判しました。
与党のマッサ候補は、大統領と選ばれた暁には、内閣は様々な政治派閥の閣僚で立ち上げられると明らかにし、アルゼンチンの大きな資源でもある公立教育機関に充てられる予算は増額されると発表しました。
国際関係については、ミレイ候補による左翼派との理由からブラジルと中国との経済関係を断ち切るとの主張を激しく批判しました。
このことについてミレイ候補は、他国との経済関係は国が出る幕ではなく、個人間で決定されるべきであると述べました。
マッサ候補は関税や貿易政策は国が主導するものであると反論しました。
選挙活動機関は今週の木曜日までとなっており、日曜日には大統領決定投票が行われ、12月10日が新大統領の就任式となっています。