ラエ、世界に向けてアルゼンチン

合法中絶手術を受ける権利のためのグローバル・アクション

アルゼンチン全国で1時間で54件の人工妊娠中絶が行われています。公式統計では1年間で39.025人の成人女性と未成年女子が、中絶に関して何らかの母体への影響で医療機関で手当を受けていると報告されています。中絶を行う氷山の一角、そのうちの16%が10歳から19歳の少女となっています。

さる月曜日、合法・安全・無料中絶手術法の成立を求めるキャンペーン開始より30年を記念するアクションがオンライ上で開催され、全国より参加者がありました。ラテンアメリカ・カリブ海諸国 合法・安全・無料中絶手術グローバル・アクションも同時に祝われました。

 

 

違法に行われるヤミ中絶手術は母体を傷つけるケースが多く見られ短期・長期にわたってトラウマを残し、最悪の場合は死にいたります。成人女性と未成年女子の健康を守り、皆平等に医療機関アクセスを保証し、安全な手術を選択できるよう国に求めるアクションです。

ヤミ中絶手術に身を晒す女性の大半が経済的に苦しい状況にあり、安全な医療機関にアクセスできない人たちです。レイプなどの性的暴力の犠牲者で、貧困により違法な手段を選んでしまう、そんな女性たちが人権蹂躙にあい、身体的・心理的に苦しめられています。

アルゼンチン現政権はこれらの訴えを真正面から受け止め、国会に法案を送ることを確約しました。もうすでに合法・安全・無料中絶手術法 全国キャンペーンにより 提出されている法案は現在審議中となっています。

合法で安全、そして無料の中絶手術はラテンアメリカ、及びカリブ海諸国で急性に求められています。母性を強要するのはある一種の奴隷制度でもあります。ヤミ手術は死を意味し、社会格差を増長するものです。

“決断できるために性教育を、中絶しなくてもいいように避妊メソッドを、死なないために合法な中絶手術を“というのが全国キャンペーンの呼びかけです。

…..

日本語訳・ナレーション:植田敬子

制作:シルバーナ・アベジャネーダ

ウェブサイト:フリアン・コルテス