短波放送とDX ラエ、世界に向けてアルゼンチン

DX情報番組 2021年1月第2週番組

ボロビアのニュースから始めます

レネ・サンチェス ボリビアの通信副大臣はアナログ放送より地デジ化へ移行する決定を発表しました。当初は昨年に始まることが予定されていましたが、コロナ禍で本年まで持ち込まれました。数段回に分けて行われる、地デジ化移行初段階は11月30日で、2025年11月30日終了が組まれています。

今年の11月30日には首都のラ・パス市、サンタ・クルス・デ・ラ・シエラ市とコチャバンバ市でアナログ放送が消え去り、地デジ化へ移行となり、次いで2年後の2023年11月30日には人口4万人を超える都市で地デジ化発動となり、最終的に2025年11月30日より、全国の自治体で人口数には関係なく、地デジ化移行が終了となります。

今週 公共事業・サービス・住居省はテレビとラジオ放送関係者らのためにワークショップを開催し、全土で展開される放送地デジ化についてのテレビ・ラジオスポットやSNSネットワークなどでの宣伝キャンペーンについて話し合いが持たれました。

 

 

 

副大臣は“アナログ放送から地デジ化への移行は期限が決まっており、厳守されなければならない。戦略を1つにし、みなが団結し行われなければいけない”と語りました。

アメリカのニュースに移ります

アメリカ国際放送・ボイス・オフ・アメリカは人事異動でリニューアルされました。2人新たにダイレクターとして任命されました。キューバへ向けての放送を担っている部署も含まれます。

ドナルド・トランプ前政権下、全米グローバル・メディア・エージェンシー・ダイレクターとして任命を受けていたマイケル・パック氏が推進した人事で、トランプ氏退陣よりわずか一ヶ月前の人事異動で、新たに選出され、就任間近のジョン・バイデン大統領のこれからの国際放送に関する手腕に注目が注がれます。

バイデン新陣営はパック氏がとった人事策は見直しされ、パック氏自身の異動も考えられると発表しています。

民主党支持者や共和党の支持者もわずかではありますが、パック氏はボイス・オフ・アメリカをトランプ陣営のプロパガンとして利用していると告発しています。パック氏による人員削減・解雇を禁ずる判決文が裁判所より出されています。

色々ありましたが、パック氏は人事異動を断行し、去る金曜日ボイス・オフ・アメリカに対して批判的な人物を同放送局の責任者として任命してわずか10日後にフリー・ユーロップ・ラジオとキューバに向けて放送されるマルティ・ラジオ&テレビの責任者として2人の保守派の要人を任命しました。フリー・ユーロップ・ラジオの責任者として就任したテッド・ライピアン氏はボイス・オフ・アメリカの元幹部で、同放送局に失望しているスタッフのブログを運営していました。キューバ向け放送の責任者として任命されているのはスコット・シャピロ氏で、ベリバート・ニュースとワシントン・タイムズの元幹部として努めていました。現在国会ではこれらの任命を延期か無効化することも検討されていると、匿名で情報提供がありました。

 

ヨーロッパに移り、スイスのニュースお届けします。

FM放送をDAB+で2022年から23年にかけてデジタル化することを昨年末、スイスのラジオ界ほぼ全般で合意が得られました。スイスの公共放送局であるSRGスイス放送協会のFM放送は22年の8月に消え去ることになり、民間ラジオでは遅くても23年の1月には同じ道をたどることになります。

2015年から現在まで、アナログ放送からDAB+に移行させるため、多額の公的資金が投入されました。

スイスGfKによると昨年の春に行われたアンケートによるとデジタル・ラジオ放送は2015年の秋と比較するとシェアが22ポイント増加していると発表されています。

1日でラジオを聞いている100分のうち、71分がデジタルメディアによるものとなっています。車内で聞くラジオ放送、FM放送の最後の牙城となっていますが、ここでもデジタル放送が勝っており、100台のうち、55台の車内でデジタル放送で聞かれていると報告されています。

現在販売されている自家用車のほぼ全てで通常仕様でDAB+端末が搭載されています。

ハンガリーのニュースです。

ハンガリーのラジオ放送の歴史95周年を記念し、ブダペスト工業大学で昨年の12月1日、ディジタル・ラジオ・モンディアレDMRのデジタル放送を行いました。ハンガリーでの唯一の短波放送がDMRとなっています。

ブダペストでのDMR短波放送は、拠点を高い場所に移すことで、送信環境は向上しました。機器も最新のものが投入されました。

ドイツの Fraunhofer IISによりContentServerが設置されました。現地スタッフの研修も同時に行われました。

オーディオの品質もxHE-AACにより格段の向上し、Journalineにより、ニュース・テキストを多言語でラジオ画面に映し出すことも可能となりました。

トルコのニュースお届けします。

トルコ国営放送( El director general y presidente de la Junta Ejecutiva de la Corporación アジア太平洋放送連合

アジア太平洋放送連合ABUの第57回総会で、トルコ国営放送局のイブラヒン・エレン代表は満場一致で、同機構の理事として選ばれました。任期は2023年12月31日までとなっています。

短波放送ラジオ、トルコの声 はトルコ国営放送局により運営されています。

2020年行われた総会は当初ベトナムのハノイで行われる予定でしたが、コロナ禍によりオンライン上で開かれました。

アジア太平洋放送連合ABUは世界71カ国の271人のメンバーで構成されており、イブラヒン・エレン氏はトルコ人として初めて同機構の理事を努めることになります。

トルコ国営放送局の成功、多言語で放送される番組などが エレン氏の理事選考に大きく関係しています。

選考後のメッセージでエレン氏は “世界で最大の放送連合機構の理事として選ばれたことは最大の名誉であり、支持をいただき、深く感謝申し上げる。我が母国、トルコの大躍進の力と国際分野におけるトルコ国営放送局の影響力の強さによるものだ”と述べました。

最後にインドのニュースです。

短波放送オール・インディア・ラジオは DRM放送をデリー、チェンナイ、ムンバイとコルカタまで拡大することを発表しました。チェンナイ(783KHz)とデリー(1638KHz)では出力20kW、ムンバイ(1044KHz)とコルカタ(1008kHz)では出力100kWとなります。 1日22時間放送は行われ、ニュースに加え、人気番組の “Ragam”や“Vividh Bharati”なども放送されます。