新型コロナウィルス感染拡大を阻止するため ラエ、世界に向けてアルゼンチン

アルゼンチンはロシア開発のワクチンを購入します

カルラ・ビソッティ アルゼンチン保健アクセス庁長官は新型コロナウィルス感染予防のため、ロシアが開発するワクチン・スプートニクVを購入すると発表したアルベルト・フェルナンデス大統領の発言に関し、第3フェーズの試験段階が完了する前からアルゼンチンは世界諸国と同様に、ワクチンの供給需要に対応するためワクチン購入契約を取り付けていると述べました。アルゼンチン国内でのワクチン接種は無料で、高齢者や持病持ちなどの感染のリスクが高いグループの人々を対象に行われます。

 

 

ビソッティ長官は “ロシアの第1・第2フェーズの情報管理は完璧で、中東呼吸器症候群MERSやエボラ熱病の予防ワクチン開発経験もあり、そのためのプラットフォームも健全で、信用するに値すると決断され、医療に従事する人々や教育機関関係者などより接種志願者を集い、そのための登録を行うことが予定される” と語りました。

またビソッティ長官は、ロシアだけではなく、他のラボラトリーよりのワクチン提供のオファーはあったが、1番の違いはロシアは年末までに大量のワクチン・ドーズ供給を確約したことで、アルゼンチン側としても安定したワクチン接種プランを立てることが可能になるという点が最優先されたと指摘しました。

またアルベルト・フェルナンデス大統領は、どこの国が製造したワクチンかということは重要ではなく、“コロナ禍終息へ向けて近づいた”ということが大切だと語りました。

フェルナンデス大統領は、中央政府は “ワクチンは何のイデオロギーを崇拝しているのかということは考えず、命を救うか否か、その点だけを重要視する。冷戦はもう終わったということを知らない人がまだいるようだ。必要ない議論を醸し出すだけだ。”と強調しました。

日本語訳・ナレーション:植田敬子
制作:シルバーナ・アベジャネーダ
ウェブサイト:フリアン・コルテス